主人公のマッコールはいったい何者か。
皆からしたわれてるホームセンターの店員なのか、あまりに私生活がシンプルで味気がありません。マッコールの目も何か悟ってるようで、まったくと言っていいほど生気がないです。しかし、本当にいい意味で不気味で、普通の人のように見えて何か隠してると思わせるような感じなのです。
本当に彼の演技は脱帽で、笑っていますが目は笑ってないといった絶妙な表情をし存在感を出しています。そして、正体もただものではありませんが、それが冒頭のシーンから伝わってくるあたり、はじめから引き込まれる要因となっています。
日本でいう必殺仕事人に近い感じで、正義が悪を滅ぼすと説いた映画は多くありますが、この映画は一味違った良さが出ています。
主人公のマッコールの容赦なさは見てる方を爽快感の渦におとしいれる感じです。敵役も容赦なく非道で、やっつけてもまったくかわいそうに思わず、小気味いいぐらいです。仕事人として生きることを決めた男性の覚悟。しびれます。
マッコールは頭が切れて強いですが、敵のトラブル解決に派遣された解決屋も中々。全身は入れ墨で、いきなりきれてボコボコにしたり危険な香りがします。最後の決闘前2人で話すシーンがあって、これで決着がつく、といった気持ちになりとても印象的でした。水面下での駆け引きも素晴らしく、敵役も魅力的だと全体的におもしろくなります。
主人公より際立っていて、最後の決闘もかっこよく何度も見直しました。ぜひ目に焼き付けてください。
それに、この映画はデンゼルワシントンの名演技が光っていて、見終わったら爽快感は最高潮となります。敵役のマートンもとても魅力的で、締まった映画に引き立てていました。
続編イコライザー2も話題になっています。前作を上回る切れ、迫力のアクションで魅了しています。
イコライザー2ではタクシードライバーなので前作みたいな普段の仕事を活かした戦いは出来ないかもしれませんが、しっかり見せてくれます。