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【映画レビュー】「レオン/LEON」プロの殺し屋と少女の純愛

主人公であるレオンは裏世界でずっと生きてきて、殺しの腕は一流ですが、学がなく文字も満足に書けません。唯一の趣味は映画鑑賞で、普段は友人の観葉植物を育てています。

主人公演じるジャンレノの演技は素晴らしくて、お茶目でかわいらしいです。また、映画をとても楽しそうに見てるシーンは印象的で、この映画全体いいアクセントを与えてます。

アパートの隣室で家庭内暴力絶えない劣悪な環境で育ったマチルダは、親を含め大人に絶望してます。ですが、純粋さを失わずひたむきに生きていこうとします。マチルダを演じるのはナタリーポートマンで、当時11歳。これが彼女のデビュー作という事実は驚きです。

作中では、お互い人を信用出来ずにいる二人ですが、共同生活をするにしたがって心を通わせます。一緒に過ごしていくうちに、二人は何でも言い合える友から次第に恋人みたいな感じで、惹かれ合います。その過程が本当に繊細に書かれており絶妙です。

一歩間違えればロリコン映画になっておかしくありませんが、まったくいやらしさ感じさせないで、純粋にみえてしまいます。

そして、彼らは不器用ながら目の前の小さい幸せを守ろうとしてる姿は心に響くのです。

個人的にこの映画のすごさはゲイリーオールドマンで、悪役は主人に花を添える二番煎じ的イメージですが、主人公がどちらかわからないぐらい演技がすごいです。しゃべり方も不気味で本当にすごい演技でした。ベートーベンについて話してるシーンが印象的で、いろいろやばさがうかがえます。

そして、この映画はベッソンのハリウッド初監督作品であり、当初制作会社は期待をしてない作品でしたが、「この映画は予想を上回るヒット」と批評家からの高評価によりベッソンの代表作になりました。

主演のジャンレノ、ナタリーポートマンも本作で一気にブレイクを果たしました。

内容も素晴らしく役者同士の演技のぶつかり合いはすごいです。表情一つで感情が伝わってくる開演は見ものです。

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