上映時間とジャンル
113分 SFアクション
概要
アーノルド・シュワルツェネッガーさんが、人気絶頂のころの作品であり、ターミネーターやコマンドー、プレデターに肩を並べる大人気作品となっています。
映画の印象の紹介
1990年製作の映画というだけあって、さすがに映像は厳しいものがあります。
とりわけ、CGの技術はまだまだ発展途上の段階で、違和感を感じる人も多いのでは。
しかしそれを補って余りある、優れたストーリー性と、壮大な世界観があり、見る者のワクワク感、ドキドキ感、ハラハラ感を誘発します。
この映画はどんな人におすすめか
- SF好き
- シュワちゃんファン
- 2012年版のトータルリコールを見た方
あらすじ・物語
西暦2084年。地球と火星とを行き来できる時代であり、本作の主人公であるクエイトは、地球で労働者としての生活を送っていました。
クエイトは毎晩、火星の夢を見、実際に行ってみたいと思うようになります。
そんな折、リコール社で行われている、「記憶の植え込み」(アクティビティの一種)というものに興味を持つようになったクエイト。
スタッフが、諜報部員としての記憶を埋め込もうとしたところ、突然クエイトが暴れだします。
この反応は、彼が実際に火星に行ったことを示すものであり、事実、彼の地球での生活はすべて作られたものでした。
最愛の人物と思っていた妻も、実は監視役で、何もかもが用意されたものだったことになります。
はたして彼は、なぜ火星から地球にやってきたのか。
そして、なぜ彼の記憶は消されたのか。真実を知るためにクエイトは火星へと飛び立ちます。
見どころ
誰が味方で、誰が敵なのかわからない、不確実な世界。それは自分の記憶にも当てはまることで、自分という存在自体にも疑念が生まれてきます。
はたして彼の正体は?
この映画の面白さはどんなところか?
個人的に一番面白いと感じたのが、火星でリコール社の社員を名乗る男がやってくるシーンです。
彼は、「今あなたが経験していることは、リコール社で行われている記憶植え込み(アクティビティの一種)の一部であり、実際のあなたは、リコール社の装置の中で寝ている」、と言うのです。
この時、そういう展開もアリだなと思いましたし、それが結末でも十分面白いなと、思ったんですよね。
実際には、そうではなかったのですが・・。
要するに、こういう、現実と夢、真実と虚構、みたいなものが、頻繁に入り乱れ、そして何が何だか分からなくなってくる、というのがトータル・リコールの面白さの一つなのです。
代表的かつ特徴的なシーンを紹介
火星での入国検査のシーン。
女性に変装したクエイトが、入国検査で質問受けますが、どの質問にも「2週間よ」と、単調な答えしか返すことができません。
とても不気味で、違和感満載です。
ですが、トータルリコールの象徴的なシーンであり、一度このシーンを目にすれば、トータルリコールと聞けば、すぐにこのシーンが脳裏に浮かんでくることでしょう。