基本情報
ホーンテッド世界一恐いお化け屋敷は、2020年に日本公開されたアメリカの映画です。ホステルやグリーンインフェルノのイーライ・ロスが製作総指揮をとり、話題を集めました。今回イーライ・ロスは監督ではないのですが、とある所にイーライ・ロスニズムがあり、ファンにはたまらない作品です。
ストーリー
ストーリーは「大学生6人がハロウィンにお化け屋敷に行くのですが、なんと本物の殺人鬼6人が経営する殺人お化け屋敷だった」というありきたりなものですが、このわざと醸し出されるB級ホラー感がイーライ・ロスの醍醐味です。
レビュー
そして、今作はジャンプスケアが多用されているのが特徴です。
ジャンプスケアとはいわゆる肩透かしで、ホラー映画でいえば殺人鬼に襲われそうな展開でハラハラさせておいて、実際には何もなかったというものになります。このジャンプスケアは、あまりやると視聴者をイライラさせてしまうので、冒頭2回ぐらいが限界なのですが、この作品では中盤まで、ずーっと行われるのです。
この肩透かしを楽しめるのか、イライラしてつまらなく感じるのかで、作品の評価がわかれると思います。せっかくホラー映画をみているわけですから、観たいシーンというのは殺人鬼に襲われるところです。そう思いながら、観ているとイライラして「あれ?何か肩透かしばかりで期待と違ったな」となります。
しかし「え?またか!なんだよー」と思いながらも、「次は?え?またか!」と繰り返すうちに、感心してくるのであれば評価は高くなるでしょう。
日本の映画タイトルも「世界一恐いお化け屋敷」ですし、大学生6人というのも定番のあるあるパターンです。だから冒頭から人がどんどん殺されて行くと思っているのに、なかなかそれをしないという新しい試みに面白く感じるのです。
ただちょっと物足りなかったのは、迎え撃つ殺人鬼たちがあまり強くなかったことです。突然現れた6人の大学生たちに、太刀打ちされてしまうようでは困りますよね。終盤はもっとパワフルに見どころを作って欲しかったと思います。