上映時間1時間45分。概要は、南の島を舞台にした、人と人との出会い、穏やかな暮らしをテーマにした作品です。この映画を見た印象としては、ゆったりとした時間の流れの中で幸せとは何かを考えさせられる映画だと感じました。日々の暮らしの中で、当たり前にある事がいかに大切かという事を気づかせてくれる物語です。幸せの基準は人それぞれ違うという事にも気付かされます。この映画には様々な場所で黄昏るシーンが沢山出てくるのですが、その度に映像の美しさに癒されます。当たり前の幸せに気付けるような映画なので、悩み事があったり、人が孤独と感じてしまう人等が見ると、こんな生き方もいいなと感じ、頑張ろうという勇気が持てると思います。食器や登場人物の衣装等、ナチュラルな風合いが好きな方にも楽しんで頂けると思います。映画のあらすじは、南の島にある浜田という民宿に都会から泊まりに来たタエコという女性。この島で観光を楽しもうと来るが、この島には観光するような所は何もなく、あるのは黄昏る場所だけ。この島の人は黄昏が得意という。初めはその環境にうんざりしていたタエコだが、時間が経つにつれ、その島の人々のゆったりとした時間の過ごし方に興味を持つようになる。少しずつ都会で疲れたタエコの心はほぐれ、いつのまにかタエコも黄昏が得意になり、島での生活を楽しめるようになる。民宿浜田に一緒に暮らす、謎の女サクラや、謎の高校教師ハルナとのやり取りもとてもシュールで面白いストーリーです。見所は沢山あり、この登場する人物の一人一人のキャラクターが面白く、自分の周りにはいないようなタイプの人ばかりですが、場面ごとの台詞にとても感情輸入してしまう事が多くあります。映画の中に海辺で黄昏るシーンが沢山出てきますが、波の音、、きらきら光る水面の景色等、映像がとても美しいです。そして、登場人物はタイトル通りみんな眼鏡をかけています。かき氷、梅干し、エビ等、食事のシーンが沢山出てきますが、とても美味しそうに見え、食事を丁寧に摂る事の大切さを感じられます。あまり台詞は多くないのですが、表情や雰囲気で感情を読み取る事ができる少しシュールな面白さも見どころです。特に印象的なシーンは、舞台の中に、海辺で謎の女サクラが営むかき氷屋さんのシーンが沢山出てくるのですが、そのかき氷がものすごく美味しそうです。小豆とミルクのかき氷なのですが、店先でお客さんが海を眺めながら無心でかき氷を美味しそうに食べているシーンがとても印象的です。後半に、サクラがその小豆を煮こむシーンも出てきますが、息をのむような真剣な表情で、迫力があり、とても印象的でした。